DENDROBATIC LIFE

樹上生活の日々。

中途半端

映画「ショート・ピース」を観た。
公式サイトはこちら。

大友克洋氏の元に集まった4人が、それぞれの世界を繰り広げるオムニバス映画。
オープニングを除いて、4つの世界が繰り広げられるが、一貫しているのは「日本」が舞台であるということ。

1話目は山奥の朽ち落ちかけたお堂の中の、摩訶不思議な世界に迷い込んだ古道具師を描いた「九十九」。
2話目は意に沿わない縁談を断り切れない娘の失火が、江戸を火の海にする「火要鎮」。
3話目は赤鬼によって蹂躙されている東北の山奥に住む村を、幼女に請われた白熊が救おうとする「GAMBO」。
最終話は荒廃した東京を舞台に、核弾頭を回収する部隊と無人戦車との戦いを描く「武器よさらば」。

結論から言うと、1話目と最終話は良かった。
でも2話目と3話目は、なんとも結末が中途半端。
特に2話目は大友氏が満を持して発表した作品だけに、期待度との落差が大きかった。
映像の完成度は高いのだが、それだけでは観客の心には響かない。
「マトリックス」と「アバター」以降、様々な特殊技術はアニメを含め出尽くした感がある。
では何を武器にするのか。
1話目の「九十九」は、主人公の設定が良く効いていたし、最終話の「武器よさらば」は緻密なメカアクションが良かった。
いずれも特に目新しい映像ではなかったが、「設定」が良いので楽しめた。
一方「火要鎮」は絵巻風の描き方は斬新だったが、オチがなかったので欲求不満。
「GAMBO」は設定自体が使い古された感があって、なぜ追われる立場だった白熊が幼女の願いを聞くに至ったのかがよく分からなかった。

大友さん、アニメ界のスピルバーグにならないでね。

★★★☆☆
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