DENDROBATIC LIFE

樹上生活の日々。

意味不明な邦題

映画「光をくれた人」を観た。
公式サイトはこちら。
原題は「The Light Between Oceans」。

戦争の英雄として帰国したトムは、孤島の灯台守の職を得る。
地元の娘イザベルに好意を寄せられたトムは、その思いに応え結婚。
しかしイザベルは2度流産し、失意のどん底に。
そんな時、島にボートが流れ着く。
ボートにはすでに息絶えた男性と元気な赤ん坊が乗っていた。
トムは地元に報告しようとするが、イザベルは赤ん坊を育てると主張。
結局、トムが折れ、3人で暮らすことになった。
しかし、地元に戻ったトムは、夫とまだ赤子の娘を海で亡くした女性ハナに出会う。

トムにマイケル・ファスベンダー。「アサシン クリード」「X-MEN」シリーズ。
イザベルにアリシア・ヴィキャンデル。「リリーのすべて」「エクス・マキナ」。
ハナにレイチェル・ワイズ。「ロブスター」「オズ はじまりの戦い」。
監督はデレク・シアンフランス。今作が初見。

正直、つかみ所がないというか。
赤ん坊が流れ着いて、ハナが本当の母親であることにトムが気づいたところまでは良い感じなのだが、その後の展開が、やや駆け足。
もう少し罪をかぶったトムに対するイザベルを描いてほしかった。

★★★☆☆

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現実と真実

映画「怪物はささやく」を観た。
公式サイトはこちら。
原題は「A Monster Calls」。

少年コナーは、難病の母と2人暮らし。
コナーは想像力豊かだが、そのせいでクラスメイトからいじめられもしている。
また、コナーは毎晩、教会が崩れて母親が穴に落ちてしまう悪夢にも悩まされていた。
ある晩、コナーが絵を描いていると、教会のそばに立っている木が巨大な怪物に変身、コナーの元へやってきた。
怪物は「これから三つの物語を聞かせる。四つ目はお前が真実を話すんだ」と告げる。

コナーにルイス・マクドゥーガル。「PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~」.
母親にフェリシティ・ジョーンズ。「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」。
祖母にシガニー・ウィーバー。「エイリアン」。
別れた父親にドビー・ケベル。「キングコング: 髑髏島の巨神」。
怪物の声とモーションキャプチャーにリーアム・ニーソン。「スター・ウォーズ」「沈黙 -サイレンス-」。
監督はJ.A.バヨナ。「永遠のこどもたち」。

「永遠のこどもたち」のレビューに私は「次回作に期待」と書いたが、まさに期待に応えてくれた(今作は次回作ではないけれど)。
怪物が話す物語部分は水彩画のタッチで描かれるアニメだが、この出来も素晴らしい。
学校や家庭の出来事に悩みながらも「現実」に向き合おうとするコナーをルイス・マクドゥーガルがよく演じていた。
ラストの「種明かし」に、涙腺の弱い人は滂沱の涙を流すことだろう。

★★★★☆

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傷はだれにでもある

映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」を観た。
公式サイトはこちら。

ボストンで便利屋として働くリーは、短気で、酒場でいちゃもんをつけては暴力沙汰を起こしていた。
そこへ、兄のジョーが心臓発作で倒れたという連絡が入る。
車で兄の住むマンチェスターに向かうリー。
しかし、着いたときにはすでにジョーは亡くなっていた。
ジョーには別れた妻との間に16歳になるパトリックという息子がいた。
パトリックは昔からリーになついていたが、ジョーの遺言で後見人になると知らされたリーは、悩む。
彼には、ある重い過去があった。

リーにケイシー・アフレック。「ザ・ブリザード」「インターステラー」。
パトリックにルーカス・ヘッジズ。「グランド・ブダペスト・ホテル」。
ジョーにカイル・チャンドラー。「ゼロ・ダーク・サーティ」「アルゴ」。
監督はケネス・ロナーガン。今作が初見。

リーの重い過去を知った上での、ジョーの後見人指名だったのだろう。
パトリックも気丈に見えて、折れそうになる心を、バンドや女友達との二股で紛らわそうとしている。
また、リーとジョーのそれぞれの別れた妻も、心に傷を負っている。
それらを、現在と過去を織り交ぜながら、丁寧に描いていた。
観るべき映画。

★★★★☆

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愛と憎しみ

映画「パトリオット・デイ」を観た。
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2013年に起きたボストンマラソン爆弾テロ事件。
その発生から容疑者逮捕までを描く。

警官サンダースにマーク・ウォールバーグ。「バーニング・オーシャン」「トランスフォーマー」シリーズ。
FBI捜査官デローリエにケヴィン・ベーコン。「COP CAR/コップ・カー」。
警視総監デイヴィスにジョン・グッドマン。「キングコング: 髑髏島の巨神」。
警官ピュジリーズにJ・K・シモンズ。「ラ・ラ・ランド」「セッション」。
監督はピーター・バーグ。「バーニング・オーシャン」。

記憶に新しい事件だ。
ゴール地点での爆発場面はニュースでも繰り返し流れていたが、実際に容疑者が捕まった経緯は記憶から飛んでいた。

サンダースが終盤で語る物語は、少々とってつけた感が否めないが、共感はできる。

★★☆☆☆

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十代の地図

映画「20センチュリー・ウーマン」を観た。
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1979年。
ドロシーは40歳で長男ジェイミーを産み、それから1人で育ててきた。
思春期のジェイミーの気持ちが分からなくなってきたドロシーは、部屋を貸しているアビーと、ジェイミーの幼なじみジュリーに、ジェイミーを導くよう頼む。
2人は、やはり部屋を借りている男ウィリアムの方がふさわしいと言うが、結局引き受けることに。
しかし、何かと問題を抱えている2人にジェイミーの教育係が務まるはずもなく・・・。

ドロシーにアネット・ベニング。「アメリカン・ビューティ」。
アビーにグレタ・ガーウィグ。今作が初見。
ジュリーにエル・ファニング。「ネオン・デーモン」「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」。
ジェイミーにルーカス・ジェイド・ズマン。今作が初見。
ウィリアムにビリー・クラダップ。「スポットライト 世紀のスクープ」「ウォッチメン」。
監督はマイク・ミルズ。今作が初見。

エル・ファニングが出演していなければ観に行かなかっただろう。
が、観に行って良かった。

自身も、「先進的」な生き方をしてきたと自負しているドロシー。
だが、ジェイミーを含めた1980年代を生きる若者の考え方が分からなくなってきてもいた。
うーん、分かるねえ、その気持ちw

私も最近の若者の気持ちは分からないよ。
では、若いときに、他の若者の気持ちも変わっていたかというと、それも怪しい。

そんないろんな気持ちを思い起こさせてくれた。

★★★☆☆

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